米Googleは6月24日 (現地時間)、Webサイト分析ツール「Google Ad Planner (ベータ)」を発表した。Google Trends for Websitesが一般向けであるのに対して、Ad Plannerは広告代理店や広告主を対象としている。Webサイト・リサーチのほか、メディアプランの作成が可能。ユーザーのターゲット・オーディエンスが関心を示しそうなWebサイトの特定を支援する。
Ad Plannerでは定義ツールを使って、言語、年齢、性別、収入、オンラインでのふるまいの傾向など、様々な条件でオーディエンスを絞り込める。条件に当てはまるWebサイトは、ユニークビジター数、ページビュー、リーチ率などのデータと共にリストされ、結果はCSVデータまたはDoubleClickのMediaVisorデータとしてエキスポートできる。
リスト作成のソースは、Googleの検索データ、オプトインされたGoogle Analyticsデータ、外部のコンシューマ・パネルデータ、サードパーティの市場リサーチなど。40カ国以上の数百万のWebサイトがデータ収集の対象となっている。ただしマーケティング目的であるため、一定数以上のトラフィックを獲得しているサイトのみがリストされるそうだ。
Ad Plannerは、AdWords用のWebサイトの特定にも利用できる。まずAd Plannerの結果をGoogle content networkサイト向けにフィルターし、CSVファイルで書き出す。それをAdWordsのプレースメントターゲット・キャンペーンまたはAdグループに反映させる。
現在Ad Plannerは人数を制限したベータプログラム段階だ。米国では23日にNew York Times紙が、Web測定市場でcomScoreやNielsen Online、Hitwise、Quantcastなどと競合するサービスをGoogleが用意していると報じていた。