NECエレクトロニクスとエルピーダメモリは20日、液晶ディスプレイおよびフラットパネルディスプレイのドライバIC分野で合弁会社を設立すると発表した。現在は基本合意の段階で、9月末を目処に契約を締結し、今年中に新会社を設立する見込み。出資比率はNECエレクトロニクスが80%程度、エルピーダメモリが20%程度となる予定。

新会社ではディスプレイ用ドライバICの開発や設計、販売を行い、製造はエルピーダメモリに委託する。製造には、エルピーダメモリの広島工場内にある300mmウェハの製造ラインを使用する。

今回の基本合意は、ディスプレイ用ドライバIC事業の拡大を図るNECエレクトロニクスと、300mmウェハの製造ラインを効率的に活用したいエルピーダメモリの考えが合致したことによるもの。

発表によると、2007年度のNECエレクトロニクスのディスプレイ用ドライバICの売上は約800億円で、世界シェアでは12~13%。また、エルピーダメモリの広島工場内にある300mmウェハの製造ラインは、月産で約12万枚の製造能力を有しているという。