ノルウェーOpera Softwareは19日(オスロ時間)、携帯電話におけるWeb利用に関する調査結果を発表した。対象国のモバイルWebユーザーのうち、88.1%は男性となり、圧倒的に男性の利用が多いことがわかった。同社の携帯電話向け「Opera Mini」のユーザーを対象としたものだが、共通した傾向といえそうだ。

モバイルWebは世界的なトレンドであり、利用は右肩上がりで増加している。Opera Miniの場合、今年4月に130万人だったユーザーが5月には24.6%で増加、147万人に達したという。ユーザー数と同時にページ閲覧数も増加、4月の25億ページから5月には29億ページに増えた。1ユーザーあたりの平均ページ閲覧数は、4月が191ページ、5月は200ページ。当然ながら伝送データ量も増加しており、4月の3570万MBから5月は4320万MBに増えた。Opera Miniは平均85%の圧縮を行うため、圧縮されなかった場合、5月のデータ量は2億8800万MBになるという。

調査では、10カ国を対象にOpera Miniのユーザーの性別・年齢、アクセスが多いサイト上位10サイトを調べた。調査対象国は、ロシア、インドネシア、中国、米国、インド、南ア、ウクライナ、英国、ドイツ、ポーランド。

性別では、男性が88.1%と女性を大きく上回った。10カ国のうち、性差が最も大きく開いたインドの場合、97.2%が男性だった。開きが少なかった南アでも、4人に3人が男性だった。

年齢は、18 - 27歳の若者層が最多。だが国によりトレンドは異なり、ウクライナでは18歳以下が29.8%を占めたのに対し、英国では、18 - 27歳(38.7%)と28 - 37歳(33.7%)となった。10カ国のうち48歳以上の比率が最も多かったのは、米国の7%。全体として、途上国ではモバイルWebの利用は若者層に集中し、先進国ではいくぶん、ばらつきがあるという傾向が見られる。Opera Miniユーザー世界平均では、18歳以下が13.4%、18 - 27歳が64.5%、28 - 37歳が16.7%、37 - 47歳が4.4%、48歳以上が1%という。

各国のサイトランキング表を見ると、PCでのWebと同様、モバイルでもGoogle人気がうかがえる。Googleは10カ国すべてで4位以上にランクインしており、米国など4カ国で1位。そのほか、MySpace、Facebook、OrkutなどSNS系も目立つ。Yahooも健闘しており、英国で1位、8カ国で10位以内にランクインした。

Operaは今後、この調査を月例ベースで行っていくという。