EMCジャパンは18日、メインフレーム向け仮想テープライブラリ「EMC Disk Library for Mainframe」を発表した。価格はバックアップ容量9.5TBの最小構成時で9,449万円から。9月1日より提供が開始される。
EMC Disk Library for Mainframeは、物理的にはディスクストレージだが、仮想的にテープ・フォーマットでのデータ保存が行える製品。物理テープを使用しないメインフレーム向けのV仮想テープライブラリとしては業界最大規模の拡張性を持ち、テープレスで高速、かつ信頼性の高いバックアップ環境を構築できる。
具体的には、EMC Disk Library for Mainframeをオープンメインフレームサーバ「IBM System z」に接続することで、メインフレーム・オペレーティングシステムからは「IBM 3480/3490/3590 テープドライブ」として認識される。一般的なテープコマンドをサポートしていて実際のテープドライブと同様の応答をするため、バックアップ作業プロセスやアプリケーションに変更を加える必要はない。また、最小構成で9.5TBから最大構成190TB までの拡張に対応するほか、物理テープと比較して最大5倍の高速リストア、33%のパフォーマンス向上を実現している。