パソコンの利用目的では、オンラインサービスが増加

ヤフーバリューインサイト リサーチ&コンサルティング本部 R&C4部 リサーチャー 松澤治光氏

シマテックはパソコンの利用、データ保存、バックアップなどの使用実態とストレスなどに関する調査を実施し、その結果を公表した。この調査は、2006年より毎年行っており、今回が3回目。ヤフーバリューインサイト社を通して、インターネット歴3年以上の男女1000人を対象に調査を行った。

ヤフーバリューインサイト リサーチ&コンサルティング本部 R&C4部 リサーチャー 松澤治光氏によれば、パソコン利用では旅行・宿泊予約、宅配便など各種オンラインサービスの利用が目立って来ており、40代以上の男性ではバンキング、10・20代の男性と10代の女性では、ネットからの音楽/動画ダウンロードが活発だという。

利用目的(出典:シマンテック)

パソコンに対するストレスとしては、動作が遅いがトップで、アプリケーションのフリーズ、OSのクラッシュと続く。パフォーマンスに関しては、6割以上のユーザーが購入時よりパフォーマンスが落ちていると感じており、平均は3割程度のダウンという結果になっている。

パソコンのストレス(出典:シマンテック)

パフォーマンス対策としては、ソフトのアンインストール、一時ファイルの削除、デフラグが増加しているが、何もしていない人も3割おり、その理由として、やり方がわからない、面倒、必要がない、お金がない、などを理由に挙げている。

個人情報漏えいに対する不安が増加

データのバックアップの実施率は57%で、なくしたら困るデータとしては、デジカメなどの写真画像がトップで、以下住所録・連絡表、一般文書、金銭取引に関する記録と続き、メールは5位となっている。ここ1年間では、デジカメ画像のほか、若い世代を中心に音楽や動画などの映像データの増加が目立つ。

セキュリティのおけるストレスとしては、ウィルスやスパイウェアの侵入がトップだが横ばいなのに対して、フィッシングや詐欺行為等による個人情報漏えいの増加が目立つ。

セキュリティに対するストレス(出典:シマンテック)

シマンテック コンシューマ事業部門 リージョナルプロダクトマーケティング シニア マネージャ 風間彩氏

シマンテック コンシューマ事業部門 リージョナルプロダクトマーケティング シニア マネージャ 風間彩氏は、オンラインバンキング、ショッピング、オンラインで旅行手配など、各種サービスの利用が増え、8割以上の人がウィルスや個人情報漏えいなどのセキュリティに不安を感じている一方、総合セキュリティソフトの導入は4割弱と前回からあまり伸びていない。また、初心者を中心にやり方がわからないという回答も多い。そういう方は、ウィルスやマルウェア対策のほか、自動バックアップ、PCチューンナップ 機能を備えたノートン360を導入してほしいと語った。