アドビシステムズは18日、RIA(Rich Internet Application)やPDFに対応したアプリケーション開発/実行基盤の新版「Adobe LiveCycle Enterprise Suite Update 1」をリリースすると発表した。
LiveCycle ES Update 1では、同社製RIA技術の最新版「Adobe Flex 3」「Adobe AIR 1.1」に対応。LiveCycle ESに含まれるデータ連携コンポーネント「LiveCycle Data Services ES」を拡張して、AIRアプリケーションによるオフライン処理(およびオンライン復帰時のデータ同期処理)を簡単に実装できるようにするなど、両技術との連携も強化されている。
また、新たに「LiveCycle PDF Generator 3D ES」「LiveCycle Content Services ES」という2つのコンポーネントを追加。前者は、40種類以上に及ぶ2次元/3次元CAD設計データをPDFに自動変換するためのもので、後者は「企業コンテンツと密接に連携した、ビジネスプロセスやアプリケーションの迅速な開発」を可能にするものだという。
加えて、DRM(Digital Right Management)機能を提供する「LiveCycle Rights Management ES」も拡張し、Microsoft Office 2007やPTC Pro/ENGINEERのファイルについてもユーザー権限に応じた閲覧/編集制限が可能になったという。
提供は、英語版が7月より、日本語版が7月下旬より開始される予定。なお、同社は併せて、LiveCycle Data Services ESの主要機能をオープンソース化した「BlazeDS」の認定ビルド(安定性を検証済みのバージョン)に対するサポートプログラム「LiveCycle Data Services Community Edition」を6月20日から提供することも発表した。