テムザック、ビジネスデザイン研究所、ゼットエムピー、ヴイストンのロボットベンチャー4社が18日、さらなるロボットの市場化に向け結集し、"次世代ロボット市場創造連盟"を設立した。会長はテムザック代表取締役の?本陽一氏が務め、連盟本部はビジネスデザイン研究所に設置されることとなった。
4社は福岡、愛知、東京、大阪に拠点を置き、各社次世代ロボットの製品開発を実現。実際に販売活動をいち早く開始しており、次世代ロボット市場化努力を重ねている。すでに次世代ロボットは一部の製品において、自動化による生産性向上、サービス業務の代替・補助、学生やものづくり人材の育成、生活の潤い、実機を用いた新感覚のエンターテイメントなどに有効性があることを証明してきている。しかし、こうした先駆的な事例を真に国民経済全体に対する貢献へと拡張していくためには、研究・開発活動だけにとどまることなく、より直接的な事業化・市場化への取り組みが不可欠、との理由から今回の4社が結集する運びとなった。
加えて、ロボット事業者の役割も「技術のための技術開発」から「顧客のための問題解決」「新しい生活・文化の創造支援」へと、大きく舵を切ることが求められていると認識。次世代ロボットの市場化を促進するために、今回こうした各社ばらばらに取り組んできた市場化の努力を一つに束ね、連盟を立ち上げることになったという。
また、参加企業が今回の連携を結ぶことによって、具体的には次のような効果が期待できると述べている。
- ロボット製品を開発・販売して積み上げてきた顧客ニーズや問題解決の知見を、相互に融通しあえること。
- マーケティング、社会的な啓蒙・宣伝活動などを共同で行うことにより、規模の効果が発揮できること。
- 参加企業はそれぞれ本社を福岡、愛知、東京、大阪に置いているので、各地域経済への貢献はもとより、今回の提携で全国横断的な事業ネットワークを強化できること。
- 従来1社の体力では対応に限界があった外国政府・海外企業(特にアジア)との連携を、共同で進められること。
なお、次世代ロボット市場創造連盟の活動内容は以下のとおり。
- 商品共同販売の促進
- 商品共同開発の促進
- 各社が拠点を置く各地域でのビジネス展開の相互協力
- 社会的な啓蒙活動での協力
- アジア地域を中心とした国際展開促進のための相互協力
- 海外動向の調査、および海外企業や団体との交流
- その他、次世代ロボット市場創造のために付随する事項の相互協力