米Yahoo!は6月12日 (現地時間)、米Microsoftとの買収交渉の打ち切りを発表した。

今年2月にMicrosoftがYahoo!に1株あたり31ドルでの買収を提案、金額面で合意に至らず一度白紙に戻されたが、その後も両社は検索事業のみの買収などの代替案を含めて条件の見直しを検討してきた。Yahoo!によると、数回にわたる交渉を経て6月8日にYahoo!のRoy Bostock会長と取締役が参加したMicrosoftとの会合がもたれ、その場で買収交渉決裂が確認された。Microsoftからの出席者はYahoo!を完全買収する意志はないと明言したという。また検索事業のみの買収提案については、検索とディスプレイ市場の融合というYahoo!の事業戦略を遂行する上で独立した検索事業が不可欠とYahoo!側が判断。「(Yahoo!)株主にとって最良の利益にならない」(Yahoo!)としている。

なお米経済紙Wall Street Journalのオンライン版は、交渉を知る関係者の話として、Yahoo!が検索広告事業で米Googleと提携合意間近であると伝えている。