ユグドアはこのほど、WebサイトのID/パスワード共通化サービス「ユグドア」のベータテストを開始したと発表した。ユーザーが多くのWebサイトに1つのID/パスワードでログインできるようにすることを目的としたサービス。Webサイト管理者には同サービスを簡単に利用できるソフトウェアを無料で提供する。
ユグドアの登録ユーザーが同サービス対応のWebサイトへログインする際に、ユグドアのサーバ経由でユーザー認証を行う。ユーザーはどのWebサイトでもユグドアのID/パスワードでログインできる。
この際、Webサイト側にはユグドアの登録ニックネーム、登録日時、各サイト別に生成するユーザーの"お客様番号"のみが通知され、Webサイト側がID/パスワードやメールアドレスなどを知ることはできない。
OpenIDと同様のコンセプトによるサービスだが、OpenIDは"規格"であり、Webサイトに実装するためにはシステムを作り込まなくてはならない。
これに対し、ユグドアではログイン画面の生成やリダイレクト処理などがユグドアのサーバ上で行われ、「フリーで提供されているライブラリを入れるだけですぐに利用できる点が特徴」(ユグドア)という。
実装に必要な動作環境は、Apache/PHP5、モジュールはSimpleXML(必須)、OpenSSLとなっている。