米National Instrumentsの日本法人である日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は10日、The MathWorksの「Simulink」を使用して構築したモデル間の相違点を特定するソフトウェアツールキット「NI グラフィカル Diff ツールキット(日本語版)」の販売を開始すると発表した。価格は初年度保守プログラムが付いて28万4,000円となっている。

同キットは、Simulinkのソフトウェアブロックやサブシステム、Sファンクション、さらにはThe MathWorksのイベントドリブンシステムの対話的な設計・シミュレーションのためのツール「Stateflow」で作成されたステートチャートなどのモデルを比較し、構造の違いや、パラメータの違い、グラフィカルな差分を特定することができる。

また、差分リストの条件検索や管理、さらには、モデルの相違点をSimulink上で表示することや、Excelにエクスポートして、解析を行うことも可能である。

なお、同ツールキットには、Simulinkで構築したモデルの差分比較を行うソフトウェア「ecDIFF」の他、グラフィカル開発環境「NI LabVIEW」のベースパッケージと、SimulinkモデルをLabVIEWと接続するための「NI LabVIEW シミュレーションインタフェースツールキット」が含まれている。