日本ヒューレット・パッカードは10日、女子プロテニスプレイヤーのクルム伊達公子氏とスポンサー契約を結んだことを発表した。今月1日から10ヶ月間の契約で、金額などの詳細は非公開。伊達氏は、本日より始まる有明女子オープンから、HPのロゴをつけたウェアを着用する。
伊達氏は、世界ランキング4位の実績を持つテニスプレイヤー。WTAの4大大会のうち、全豪・全仏・全英でそれぞれベスト4、全米でベスト8の記録を残している。1996年に引退を表明した後は、子供を対象としたテニススクール「カモン! キッズテニス」を世界各地で開催するかたわら、園田学園女子大学/東海学園大学の客員教授、TV番組のレポーター、環境省や文部科学省の審議会/臨時委員会メンバーを務めるなど、多方面で活躍していた。
今年4月には、11年ぶりに現役復帰することを表明。初戦のカンガルーカップ国際女子オープンテニス2008でシングルス準優勝、ダブルス優勝を果たし、大きな注目を集めた。契約面では、今月9日にTBCと所属契約を交わしたことを発表している。
契約締結の理由についてHPでは、「社員一人ひとりがお客様の『身近で信頼できるパートナー』となるため、HPの経営理念である『HP Way』のもと、『誠実さと熱意、チャレンジ精神を持ち続けること』を企業理念のひとつとして掲げています。今回、日本HPは目標を明確にし、自分自身の限界に挑戦し続けるクルム伊達選手のチャレンジ精神に感銘するとともに、世界を目指す彼女の挑戦をサポートし、共にチャレンジしていきたいとの考えから、契約合意に至りました」と説明している。
これを受けて伊達氏は、「今回の契約のお話の際に非常にびっくりしたことがあります。それは、私の『新たなる挑戦』をはじめ、自分自身のこれまでの信念と、日本HPの『誠実さと熱意、チャレンジ精神を持ち続けること』という企業姿勢が非常に合致していたことです。企業と個人という違いはありますが、今後もそのチャレンジ精神でそれぞれお互いに、より発展していければ、と思います」とコメント。また、ウェアのロゴ以外でも、遠征先で「HPのノートPCを使ってBlog更新をしていく」と、幅広くHPの支援を受けていくことを明らかにしている。