動画投稿サイト「ニコニコ動画(SP1)」は6日、元防衛相で衆議院議員の小池百合子氏の公式動画チャンネル「Yuri Channel動画」を10日開設すると発表した。小池氏は次期首相候補としても名前が挙げられる自民党の有力政治家。人気動画サイトでの公式動画チャンネルの開設で、若年層の支持を広げる狙いもありそうだ。
ニコニコ動画に、政治家の公式動画チャンネルが開設されるのは初めて。
「Yuri Channel動画」では、元テレビキャスターだった小池氏自身がキャスターとして出演する「小池ゆりこのNEWSNETWORK」やスピーチ動画を掲載。また、「スタッフが見た小池氏の活動を紹介する動画などを順次配信予定」(ニコニコ動画)としている。
日本ではまだ、選挙期間中の候補者や政党のホームページの更新が認められないなど、インターネットの政治活用は遅れている。
だが、動画投稿サイトの「YouTube」でも、国会に議席を持つ全政党が公式チャンネルを開設。さらに、同サイトに「政党ポータル」が開設されるなど、政治におけるネット活用の裾野は確実に広がっている。
今回の小池氏の公式動画チャンネル開設により、日本でも、政治家個人による公式動画チャンネル開設の動きが広がる可能性が高い。米民主党の大統領予備選挙でバラク・オバマ氏らがYouTubeの公式チャンネルを活用したように、米国では政治家による動画サイトの活用が進んでおり、今後日本でもこうした動きが注目される。