テスト調査では全体の58.8%が「間違いなく答えられた」と回答。同機能のデモも公開中だ

インターネットでのマーケティング事業を行うボーダーズは、音声合成ソフトウェアを利用した読み上げ機能付きネットリサーチサービスの提供を6月2日より開始した。回答者による設問の読み違えや、よく読まずに回答されることを防ぎ、精度の高い調査サービスが実施できるという。

ネットによるアンケートはメーカーの商品開発や広告代理店などの市場調査の手法として利用されているが、設問の読み違いや適当な回答が送られることによる"調査の精度"が以前から大きな課題となっていた。同サービスでは、設問内容を合成音声で読み上げて回答者に聴取させることでこれを防ぎ、より精度の高い調査が実施できるとしている。

音声合成にはHOYAが開発した「VoiceText MISAKI(日本語版)」が導入され、「肉声に近い自然な音声を発することが可能」(同社)。音声は全編再生を必須にしたり、設問の一部のみを読み上げるなど、アンケートの内容に応じたカスタマイズも可能だという。なお、再生される音声ファイルはダウンロード防止のために暗号化されている。同サービスの利用価格は、通常のネットリサーチ料金に加えて設問20問程度で3万円~となっている。