NECソフトは4日、同社子会社であるNEC Solutions Vietnamが進めてきたベトナムのソフトウェア開発会社Sang Taoとの合併が5月24日に完了したことを発表した。両社の合併は、3月31日付けでベトナム・ハノイ市人民委員会計画投資局の承認を得て進められてきたもの。
今回の合併は、同現地法人の設立以前の2004年からNECソフトと取引実績を重ねてきたSang Taoから関係強化の打診を受け、提携に向け模索してきた結果。
合併は、NEC Solutions Vietnamを存続会社、Sang Taoを消滅会社として行われ、引き続きNECグループ100%出資会社として扱われる。
同合併に伴い、新会社はNECソフトからの開発委託の受け皿として、ベトナム人技術者を100人規模で確保することとなり、総従業員数は150名規模となる。
また、ベトナム発注の内製化およびこれに伴う組織拡充を通じた開発の効率化、迅速化、品質水準の向上、安定化、重複する管理費用の削減および技術流出の抑制を一元的に推進することが可能となるとしている。
今後は、現地の人材を引き続き採用していくことで、2010年度までに300名規模の人員規模を達成、日本向け開発と合わせて、ベトナム国内での開発案件や近隣の東南アジア圏向け開発案件の受注などを展開していくことで同年度で12億円の売り上げを目指すという。