米Googleは6月3日(現地時間)、中小企業を主なターゲットにしたホスティング型の有料検索サービス「Google Site Search」を発表した。契約と同時にサイト内検索機能をWebサイトに追加でき、Webサイトの必要性に合わせて柔軟にカスタマイズできるのが特徴だ。昨年7月に発表した「Custom Search Business Edition」のアップデートにあたる。
Google Site Searchは、Webサイト所有者がGoogleの検索エンジンを利用した検索ソリューションを、それぞれのWebサイトに導入できるサービスだ。自社ロゴの掲載やサイトカラーの変更などが可能。検索機能は日本語を含む20以上の言語をサポートする。XML APIを通じて、検索結果のフルカスタマイズが可能。検索結果に広告は表示されない。
従来のサービスに比べるとインデックス化の範囲が拡大し、より有用な検索結果が得られるようになった。カスタマイズ機能では、独自のシノニム辞書をアップロードすることで、Webサイトの特色に合わせた検索結果を提供できる。例えば[cd]というクエリに[certificate of deposit] (預金証書)を含めておけば、cdという検索に対してcertificate of depositで書かれた情報も結果としてリストされる。ほかにもWebサイトの特定のセクションやドキュメントの新旧の違いをベースに検索結果をランクさせることが可能になった。
サービス料金は、検索ページ数とクエリ数に応じて設定されている。5,000ページまで(年間250,000クエリまで)が年額100ドル、5,001~50,000ページ(同)が同500ドル、50,001~100,000ページ(年間500,000クエリまで)が同850ドル、100,001~300,000ページ(同)が2,250ドルだ。
「コンテンツ作りや、それらの検索サービスへの最適化、カスタマーを引きつけるための広告に投資していても、カスタマーがサイトに訪れた際の利用体験を向上させるサイト内検索を用意していないケースをよく見かける。Google Site Searchは、カスタマーの満足度を引き上げ、業績も改善する即効薬になる」とGoogleのEnterprise担当プレジデントであるDave Girouard氏は説明する。