セイコーエプソンは3日、ページプリンタ・複合機を投入することを発表した。日本市場に集中し、A3カラーセグメントでプレゼンスの向上、複合機ラインアップの強化・拡販による事業拡大を目指す。
発表したのは、オフィリオ複合機「LP-M7500」シリーズ、複合機「LP-M6000」シリーズ。また、「LP-9800C」の後継機種であるA3カラー「LP-S7500」「ES-H7000」の後継機種であるA3スキャナ「ES-H7200」を発売する。
「LP-M7500」シリーズ
「LP-M7500」シリーズ。A3カラーページプリンタ「LP-S7500」をベースに、高速スキャナと専用コピーユニット「CS-9200」を組み合わせた複合機。「LP-M9800」シリーズ、「LP-M6500」シリーズと比較して、画質(細線再現性)が向上。プリント・コピーではカラー、モノクロとも26ppmの連続印刷が可能で、両面に標準で対応している。300dpiの解像度を持つスキャン機能は、「EpsonNet ScanComposer」によるスキャンtoファイル・メールを実現し、プラグインでカスタマイズ可能となっている。「EpsonNet ScanComposer」を使うことで、複数台・ユーザを一括管理できる。
LP-M7500FSおよびLP-M7500FHは7月中旬発売で、価格はそれぞれ105万8,000円と128万8,000円。LP-M7500PSは7月下旬発売で、価格は118万8,000円。
「LP-M6000」シリーズ
近くにおける複合機として、コンパクトにまとめられたA3対応カラー複合機「LP-M6000」シリーズ。カラー24ppm、モノクロ30ppmのプリント・コピー機能(両面標準)、カラー18ppm、モノクロ28ppmのスキャン機能(解像度600dpi)を搭載。スキャンtoファイル・メール機能を内蔵し、FAXモデルではPC-FAXに対応している。ユーザビリティ・アクセシビリティに配慮することで操作性が向上。操作パネルの角度を変えられ、原稿カバーが任意の位置で止まる。ストップボタンに凸バーを、テンキーの"5"ボタンに凸点を持ち、ボタンの中央部が凹状となっている。
Base / ADFモデルは6月下旬、FAXモデルは7月下旬発売。価格は49万9800円から。
「LP-S7500」シリーズ
高信頼性と高画質出力が特徴のA3フル対応カラーページプリンター「LP-S7500」。A3対応スキャナー「ES-H7200」「ES-9000H」およびコピーユニット「CS-9200」と組み合わせることで、複合機へ拡張できる。新コントローラを搭載し、高速画像処理の実現、高画質出力、CFカードによる拡張性、内蔵型PostScript3 ROMの機能を備える。カラー、モノクロとも26ppmの高速印刷を行える上、オプションで両面印刷が可能。認証印刷、パスワード印刷などのセキュリティ機能、フォントダウンロード、カスタムプロファイル、マルチクライアント、PDFダイレクトプリントなどのPostScript対応機能が拡張仕様として提供されている。
LP-S7500は価格19万9,800円で、両面印刷ユニット標準装備モデル「LP-S7500R」は22万9,800円。PostScript 3対応モデル「LP-S7500PS」は32万9,800円。それぞれ7月中旬発売となっている。
「ES-H7200」
低コストで導入できるA3対応スキャナ「ES-H7200」は、7月中旬発売で価格は14万8,000円。ADFオプション利用、解像度300dpi時で、カラー11ppm、モノクロ20ppmの速度を実現。画像処理機能を強化し、金融機関の申込書でよく見かける捺印済み文書の捺印部分の再現性が向上し、色付きセル内の文字の可読性がアップしている。また、従来PDF生成では、10枚をスキャンしたときに10ページの1枚のPDFができていたところ、2ページごとに分割して5つのファイルを生成するなど、ページ区切りが可能となった。暗号化PDF生成にも対応している。