ネットアドバンスは、日本近代文学館と八木書店が刊行した復刻雑誌データベースをオンラインで検索・閲覧できる、『Web版日本近代文学館』のサービスを開始する。オンライン化されるのは「太陽」「文芸倶楽部 明治篇」「第一高等学校 校友会雑誌」の32万ページ(総記事数6万5,000件)で、新たに3誌の一括検索などの新機能を盛り込んだ。

「近代文学館」シリーズは、「新潮」「解放」「新小説」など明治から昭和にかけての日本近代文学研究に欠かせない8誌の復刻資料で、CD-ROM版/DVD版等の形で刊行されている。徹底した原本調査により、表紙から奥付まで落丁・乱丁の無い完全な定本を画像データベース化したものだ。

オンライン化にあたっては、Web日本近代文学館が独自に開発した検索システムにより、「キーワード検索」、著者名等の「項目検索」、年月日または巻・号ごとの「巻号検索」が利用できる。雑誌ごとにメディアが分かれるCD-ROM/DVDでは不可能だった、3誌の横断検索機能も盛り込まれた。

価格は『太陽』フルセットがコンテンツ料金252万円+年間システム利用料5万4,000円などとなっている。同社では今後、他の雑誌についても完成次第コンテンツを追加する予定だという。