The JRuby communityは27日(米国時間)、JRubyの最新版となるJRuby 1.1.2を公開した。JRuby 1.1.2は高速化が実現されたJRuby 1.1系における最新リリース。互換性問題の修正がはかられているほか、大幅なパフォーマンス向上が取り組まれている。

1.1.2で取り組まれた主な内容は起動時間の劇的な短縮にはじまり、100倍を越えるYAMLシンボルパース処理改善、メソッドコールにおける性能改善、ネストされたbackref問題の修正、バッドデータレース問題の修正、ビッグデシマル問題の修正、そのほか各種問題の解決など。

同コミュニティは向こう数カ月に渡って3 ー 4週間ごとにポイントリリースを実施していくとしている。報告される問題を解決し、より迅速に最新版をユーザに届けるためには迅速で頻繁なリリースが適しているとの判断のようだ。バグ修正のみならず1.1.2におけるパフォーマンス改善は魅力的なものだ。JRuby 1.1系を採用している場合には1.1.2へのアップグレードを検討されたい。