NECおよびNECインフロンティアは28日、IP電話や無線LANネットワークなどに向けたコミュニケーションサーバのラインアップを刷新し、中大容量コミュニケーションサーバ「UNIVERGE SV8500」ならびに小容量コミュニケーションサーバ「UNIVERGE SV8300」を発売することを発表した。価格と出荷時期は、UNIVERGE SV8500が500万円~で6月30日からの出荷を予定、UNIVERGE SV8300が50万円~で即日出荷を開始している。
UNIVERGE SV8500は、同社が従来より提供してきたSIP(Session Initiation Protocol)対応テレフォニーサーバ「UNIVERGE SV7000」ならびに中大容量のフルIP対応コミュニケーションサーバ「UNIVERGE APEX7600i」の機能を統合したコミュニケーションサーバ。
1台でサーバ二重化システムの構築が可能になり、従来 比3/4の省スペース化を実現。また、最大12万の内線を収容しており、既存設備を有効に活用しながらの段階的なIPへの移行など、ユーザーニーズに合わせた柔軟な回線構成の提供が可能である。
また、内線電話の一括設定やデータベース連携、周辺システムのトラフィック収集、アラーム出力を行う統合運用管理サーバ「UNIVERGE MA4000」を活用することで、3,000回線規模のIPテレフォニーシステムにおいて従来比約10%の運用コスト削減が可能だ。
UNIVERGE SV8300は、同社が従来提供してきた小容量のフルIP対応コミュニケーションサーバ「UNIVERGE APEX3600i」を進化させたコミュニケーションサーバ。従来比1.5倍となる最大1,536内線の収容が可能だ。1ユニット構成でフルIP化を実現しており、IP電話やインスタントメッセージなどユニファイドコミュニケーションの基本機能の導入ができる。
また、LANカードをはじめとした基本8機能を1枚のCPUに集約したことで、従来比で最大1/5の省スペース化を実現しているほか、従来品比で最大37%の省電力を実現している。
なお、同社では、NGN時代に向け、環境に配慮した製品・ソリューションの開発を行うとともに、導入企業の状況に柔軟に対応し既存設備を有効活用したIPテレフォニーシステムの提案を進めていくとしている。