AMD Stream Teamは23日 (米国時間)、ストリームコンピューティングの開発キット「AMD Stream SDK v1.1」のβ版を公開した。32 / 64ビットCPUをサポート、Windows XP / VistaとLinuxに対応したパッケージがCPUアーキテクチャごとに提供される。

AMD Stream SDKは、ストリームプロセッサ抽象化フレームワーク「Compute Abstraction Layer (CAL)」と、GPGPU向けプログラミング言語「Brook+」の処理系を含む開発キット。3月に一般公開された前バージョンのv1.0 βでは、Windows XP / Vistaのみサポートされていたが、今回のリリースからLinuxが追加。Red Hat Enterprise Linux 5.1と、SUSE Linux Enterprise Server 10 SP1での動作が確認されている。

ハードウェアサポートも強化、従来のRadeon HD 2000 / 3000やFireStreamに加え、新たにHPC向けストリームプロセッサ「FireStream 9170」が動作対象に追加された。Brook+の拡張も実施、ストリームデータとして整数が利用可能になった。Microsoft Visual Studio 2008の実験的なサポートや、不具合の修正とランタイム環境の機能強化も行われている。