米Googleは5月21日 (現地時間)、Webコラボレーションサービス「Google Sites」の一般提供を開始した。同サービスは2006年にGoogleが買収した米JotSpotのWikiコラボレーションツールをベースに、Page CreatorやDocs、Gadgetなど、Googleの各種ツールやサービスが組み合わせられている。ドキュメント作成の感覚で簡単にグループWebページを構築できるのが特徴だ。今年2月の発表以来、これまでGoogle Appsの一部として企業組織や教育機関、ドメイン保有者向けに提供されていた。

新しいグループWebページを作成するには、まずGoogle Sitesのセットアップページでサイト名を入力し、公開設定やテーマなどを選択する (これらは後で変更可能)。Google Docsのワープロ機能と同じような編集ツールを使ってテキストを入力し、リンクやテーブルの作成、画像の貼り付けなどを行う。他にもGoogleのサービスから、カレンダー、ドキュメント、Picasaの写真スライドショー、プレゼンテーション、スプレッドシート、YouTube/ Googleビデオの挿入が可能。WYSIWYGで確認しながら作業を進められる。Webページ内に新規作成できるページのテンプレートには、Webページ、ダッシュボード、アナウンスメント、リストのほか、ファイルキャビネットが用意されている。1アカウントあたり10GBのディスク容量が提供されており、1つあたり最大10MBまでのファイルをアップロードできる。

Google Sitesで作成したスキークラブのページ

作成したWebサイトはhttp://sites.google.com/[サイト名]のページアドレスで公開するか、または電子メールを通じて招待したグループのみで共有する。グループメンバーの権限には、内容の編集やファイルのアップロードが行えるコラボレータとページを閲覧するだけのビューワの2タイプがあり、ページのオーナーがサイト共有設定を通じてメンバーを振り分ける。

Google Sitesのレイアウトには制限があり、デザインの凝ったWebページは作れないが、短時間で簡単にコラボレートするためのWebページを設定できるという点で便利でユニークなサービスだ。