オートデスクは21日、プロフェッショナル向け3Dモデリング・アニメーション・レンダリングソフトウェアの最新版となる「Autodesk 3ds Max 2009」、「Autodesk 3ds Max Design 2009」を発表した。出荷開始日は6月4日を予定している。Autodesk 3ds Max 2009は、ゲームや映画、ビデオコンテンツの制作に使用される3Dモデリング、アニメーション、レンダリング、エフェクトなどのソリューション。新バージョンでは、より正確なレンダリングが可能になる"Reveal レンダリング システム"を新たに搭載。従来の2足歩行の人体アニメーションに適したキャラクターの作成機能に加え、4足のキャラクターの動作制御を可能にするBipedワークフローの拡張、曲線に沿って彩色やテクスチャを添加するUVテクスチャ編集機能の強化などが達成されている。また、OBJファイル形式の変換結果が、より元データに忠実になり、書き込みと読み込みのオプションが増え他のソフトウェアとの互換性もより向上した。
Autodesk 3ds Max Design 2009は、3次元の設計環境において、主にビジュアルによるコミュニケーションを強化するために開発されたコンピュータグラフィックスのツール。デザイナーによるコンセプトデザイン提案、顧客向けのプレゼンテーションなど、プロフェッショナルの現場において、ビジュアル・コミュニケーションをサポートするという目的を持つ。同製品は、Autodesk 3ds Maxをベースに開発されており設計用CADとの互換性や操作性を拡張しているという。また、3D設計用ソフトウェア「Autodesk Revit 2009」の"Autodesk FBXファイル互換サポート機能"により、Autodesk Revit 2009で作成したデータの質感設定、カメラやライト情報やジオメトリなどを、同製品へより高速に読み込むことができる。そのため容量の大きいCADデータの変換時間が、従来の10%程度にまで短縮されるとしている。さらに同製品専用に開発された"エクスポジャー シミュレーション テクノロジ"の採用により、太陽光や室内の照明などの明るさを数値で確認することができ、数値を元にした正確なシミュレーション、解析をすることが可能となっているという。
両製品共に対応OSはWindows XP ProfessionalもしくはWindows Vistaで、Direct X9.0以降が必須。価格は両製品共に、スタンドアロン商用版が51万5,550円、ネットワーク商用版が64万4,700円となっている。
また、同社では、Autodesk 3ds Max Design 2009の発売に際し2つのキャンペーンを実施するという。「3ds Max Designスタートアップキャンペーン」では「Autodesk 3ds Max Design 2009(スタンドアロン商用版)」を39万9,000円で、「VIZ to 3ds Max Design クロスグレードファイナルキャンペーン」では「Autodesk 3ds Max Design 2009(Autodesk VIZからのクロスグレード・スタンドアロン商用版)」を9万9,750円で販売する。いずれもキャンペーン期間は6月4日から10月15日まで。