NECは22日、同社のフォールトトレラントサーバ(無停止型サーバ)「Express5800/ftサーバ」おいて、ミドルレンジモデル「Express5800/320Fd-MR」およびローエンドモデル「Express5800/320Fd-LR」を製品化、販売を開始したことを発表した。価格は138万円から、となっている。

フォールトトレラントサーバ「Express5800/320Fd-LR」

2製品共に、クアッドコアの「Intel Xeonプロセッサ」を搭載し、処理性能を最大20%向上させている。また、各コンポーネントの二重化制御は、二重化制御チップ「GeminiEngine」によって行われるため、CPUの性能を損なうことなく使用することが可能。ストレージ接続パスを含めた二重化も可能で、複数に分散されているファイルサーバやWebサーバなどのサーバ統合にも適している。

さらに、「Active Upgrade」をオプション機能として追加。セキュリティパッチや修正プログラム適用時に、Winodws OSではシステムの再起動が必要であったが、Active Upgradeを用いることで、フォールトトレラントサーバの二重化されたコンポーネントの片方を個別に動作させ、片方ごとにセキュリティパッチや修正プログラムを適用させることが可能となり、システムの再起動を不要とした。

このほか、2製品共に、2008年9月に仮想化ソフトウェア「VMware ESX」への対応を予定している。