Novellは21日 (米国時間)、企業向けLinuxディストリビューションの最新アップデータ「SUSE Linux Enterprise 10 Service Pack 2」をリリースした。動作環境はIntel x86およびx86_64、アップデータは「SUSE Linux Portal」などを経由して配布される。
今回のリリースでは、SUSE Linux Enterprise Serverに含まれる仮想化機能を強化。Xenの最新バージョン「Xen 3.2」を収録したほか、ゲストOSとしてWindows Server 2003 / 2008をフルサポート、稼働中のシステムを物理マシンから移行する機能が装備された。
SUSE Linux Enterprise Desktopは、Windows標準のファイルシステム「NTFS」のサポート改善により、WindowsおよびMS-Officeとの相互運用性が向上した。Microsoft Active Directoryとの統合強化や、ファイルフォーマット / VBA処理系においてMS-Officeとファイル互換性を備えるNovell版OpenOffice.orgのバージョンアップ (v2.4) も実施された。ほかにも、ワイヤレスブロードバンド (UMTS / 3G) のプラグ&プレイ対応や、ネットワークマネージャの改良が行われている。
なお、SP2に対応した「SUSE Linux Enterprise Real Time 10」および「Subscription Management Tool for SUSE Linux Enterprise」は、90日以内にリリースされる予定。