Wind River Systemsは20日 (米国時間)、Intelと共同で自動車産業向けLinuxプラットフォームを開発する計画を明らかにした。21日からデトロイトで開催される自動車向け情報関連技術の国際会議「TELEMATICS 2008」にあわせ、発表されたもの。

両社が共同開発する「Open Infotainment Platforms」は、Linuxベースのソフトウェア環境。プラットフォームを標準化することで、製品開発時間の短縮や新技術を搭載するまでの期間を短縮しようというもの。その仕様と開発成果は、Webサイト「Moblin.org」上で2008年8月に公開される予定。

Open Infotainment Platformsのプログラムは、Intelが3月に発表した小型 / 低消費電力CPU「Atom」への最適化が行われる。Intel x86互換の命令セットを備えるAtomは、実用上の最大消費電力を示すTDPが0.6~2.5Wと低いことから、小型端末での採用が見込まれている。

Moblin.orgは、Intelが推進するインターネット対応小型機器 (MID、Mobile Internet Device) をターゲットとした開発者向けポータルサイト。モバイル機器向けLinuxの技術仕様定義や成果の共有も目的とされ、Asianuxプロジェクトが開発したMID向けLinuxディストリビューション「Midinux」の発表などが行われている。