米Hewlett-Packardは20日(現地時間)、2008年4月30日に期末を迎えた2008会計年度第2四半期の決算を発表した。好調な海外販売と、ノートPCの需要増、加えてサービス部門が利益を牽引した形となった。

発表によると、純収入は前年同期比11%増、および為替変動調整後5%増となる283億ドルだった。GAAPベースの営業利益は26億ドル、GAAPベースの希釈後の1株あたりの利益(EPS)は前年同期の0.65ドルを上回る0.80ドルとなった。Non-GAAPベースの営業利益は28億ドル、Non-GAAPベースの希釈後の1株あたりの利益は前年同期の0.70ドルを上回る0.87ドル。なお、Non-GAAPベースの収支は、主に無形資産の償却にかかる税引き後ベースの1億7,200万ドル、および希釈後の1株あたりの利益、0.07ドルの調整は含まれていない。

Q2 FY08 Q2 FY07 Y/Y
純収入 283億ドル 255億ドル 11%増
GAAP営業利益率 9.2% 8.3% 0.9ポイント増
純収入 283億ドル 255億ドル 11%増
GAAP純利益 21億ドル 18億ドル 16%増
GAAP EPS 0.80ドル 0.65ドル 23%増
Non-GAAP営業利益率 10.0% 9.0% 1.0ポイント増
Non-GAAP純利益 22億ドル 19億ドル 16%増
Non-GAAP EPS 0.87ドル 0.70ドル 24%増

同社は、2008会計年度第3四半期の収入は約273億ドルから274億ドルになると予想している。同期のGAAPベースの営業利益は26億ドル、GAAPベースの希釈後の1株あたりの利益はおよそ0.76ドルから0.77ドル、Non-GAAPベースの希釈後の1株あたりの利益は0.82ドルから0.83ドルとなる見通しだ。なお、Non-GAAPベースの収支は、主に無形資産の償却にかかる希釈後の1株あたりの利益、0.06ドルの調整は含まれていない。

2008会計年度の収入は、前期の予想の1,135億 - 1,140億ドルを上回る1,142億 - 1,144億ドルになると見積もられている。

2008会計年度の希釈後の1株あたりの利益はおよそ3.30ドルから3.34ドル、Non-GAAPベースの希釈後の1株あたりの利益は3.54ドルから3.58ドルとなる見通しだ。なお、Non-GAAPベースの収支は、主に無形資産の償却にかかる希釈後の1株あたりの利益、0.24ドルの調整は含まれていない。

HPの収益の約70%は北米以外からのもので、とくにこの四半期においてはBRICsでの伸びが著しかった(27%増)ことが増収の大きな要因だといえる。また、デスクトップPCの収益が横ばいだったのに対し、ノートPCは31%増という市場からの強い需要が下支えした。