日立製作所は、各ストレージ管理ソフトの連携を強化し、製品名をワールドワイドで統一させ「Hitachi Storage Command Suite」として体系化した。
「Hitachi Storage Command Suite」では、製品間共通のボリュームラベルにより、統一したストレージ運用管理が実現できる。ボリュームラベルは、業務名や部署名などと関連付けした名前を管理者自身が定義することが可能だ。
また、システム稼動時のデータアクセス性能・容量を管理する「Hitachi Tuning Manager Software」において、関連する複数のリソースの性能情報を、時系列のグラフで並べて表示できるようにし、性能問題の原因がどこにあるかという特定を容易にしている。
併せて、NAS製品「Hitachi Essential NAS Platform」において、NAS仮想化によりファイルサーバを統合する機能「Hitachi File Services Partitioner」を追加。さらにエンタープライズ向けディスクアレイサブシステム「Hitachi Universal Storage Platform V」「Hitachi Universal Storage Platform VM」においてボリューム容量の仮想化機能をリモートコピー環境に拡大させる等の機能強化を行った。
「Hitachi Storage Command Suite」の概要は以下のとおり。
名称 | 概要 | 価格(税込) | 出荷時期 |
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Hitachi Dynamic Link ManagerAdvanced | 多重化したすべてのサーバのパス稼働状態を集中監視 | 27万3,000円~ | 5月30日 |
Hitachi Tuning Manager Software | SAN/NAS環境全体の性能・容量を一元的に監視 | 23万9,400円~ | 7月15日 |
Hitachi Provisioning ManagerSoftware | サーバへのボリューム割り当てやファイルシステム作成操作を簡素化 | 44万1,000円~ | 5月30日 |
Hitachi Device Manager Software | 複数・異機種ストレージ装置を一元的に管理し、ストレージ運用を簡素化 | 63万円~ | 5月30日 |
Hitachi Protection ManagerSoftware | 日立ディスクアレイサブシステムのバックアップ・リストア操作を簡素化 | 81万9,000円~ | 5月30日 |
Hitachi Replication ManagerSoftware | SAN環境に分散するボリュームレプリケーションの構成・稼働状況を一元管理 | 18万3,750円~ | 5月30日 |
Hitachi Tiered Storage ManagerSoftware | データの価値や利用頻度に応じたストレージリソースへのデータ移行を実現 | 84万円~ | 5月30日 |