Googleは19日 (米国時間)、オンライン医療情報管理サービス「Google Health」のβ版を公開した。無料で利用できるが、サイトにログインするにはGoogleアカウントが必要。
Google Healthは、個人の健康と医療に関する情報 (PHR、Personal Health Record) を一元管理するWebサービス。診察の内容や医師の所見、検査結果といった情報にインターネット経由でアクセスすることが可能になるため、転居に伴う医療機関の変更が発生した場合など、迅速に情報伝達できる利点がある。2月のサービス発表以降、米オハイオ州のクリーブランドクリニックと提携して試験運用を行っていたもの。
Google Healthにログインすると、病名や病歴を手動で入力する「Add to this Google Health profile」、病院の受診記録や薬品の購入履歴をインポートする「Import medical records」、オンラインの医療情報サービスにアクセスする「Explore online health services」、名前や地名の情報をもとに医師を検索する「Find a doctor」の4項目が表示される。米国内の医療機関しか対象に含まれないため、現時点では実質的に米国内限定のサービスとなっている。
PHRを一元管理するオンラインサービスは、2007年10月にMicrosoftが「HealthVault」で参入済。すでに多くの医療機関や企業と提携するなど、ネットワーク面でGoogle Healthに先行している。