CANなどの車載ネットワークの通信プロトコルに対応した総合開発支援装置の提供を行うベクター・ジャパンは20日、車載専用のデータロガー「GL1000」の販売を開始したことを発表した。
同製品は、リングバッファによる長時間連続ロギングが可能なほか、待機時の消費電流を160μAまで低減したスリープ機能を搭載することで、車両試験やアフターサービスでの使用が可能である。
また、堅牢性が高くコンパクトな筐体(85mm×107mm×32mm)を使用することにより、-25~+85℃までの動作温度環境に対応している。
同時ロギングはLINが2チャネル、アナログ入力が4チャネルに対応しているほか、別売りのPiggyBack各種(高速/低速/シングルワイヤCAN)を用いることによりCAN(2チャネル)にも対応する。
さらに、オプションライセンスを購入することで、CCP(CAN Calibration Protocol)およびCCP バージョン2.1の後継規格であるXCP on CANによるECU内データのロギングにも対応する。
価格は、GL1000本体と専用CAN PiggyBack×2がセットとなった標準セットで19万8,000円。これにはUSBケーブルのほか、電源ケーブル(コネクタ付オープンエンド)、2GBのSDメモリカード、固定用ブラケット、設定ソフト(CD-ROM)、英語マニュアルが本体付属品として添付される。