米Googleは5月19日 (現地時間)、北米のGoogleコンテンツネットワークにおけるサードパーティの広告タグのサポートを発表した。これにより同社が認定したパートナーを通じたディスプレイ広告の提供や広告データの追跡が可能になり、広告主は複数のネットワークをまたがった広告キャンペーンを容易に展開できるという。
Googleは、広告サーバ、リッチメディア広告代理店、リサーチ会社など向けに、同社の広告フォーマットと提供ポリシーへの適応を審査する認証プロセスを新たに用意し、サードパーティの広告タグへの対応に乗り出した。以下の企業がすでに認定パートナーとなっており、今後順次拡大していく計画だという。
- 広告サーバ : DoubleClick、Mediaplex
- リッチメディア代理店 : DoubleClick Rich Media、Eyeblaster、EyeWonder、Interpolls、PointRoll、Unicast
- リサーチ : Dynamic Logic、IAG Research、InsightExpress、Factor TG
広告主や代理店は、他のオンラインキャンペーンと同じシステムでGoogleコンテンツネットワークでのキャンペーンを管理でき、これにより複数のオンライン広告手段を総合した効果をより正確に把握できるようになる。Googleによると、初期バージョンのテスト参加者から投資収益率と新規オーディエンス獲得で安定した増加が報告されたという。一方Webパブリッシャーにとっては、対象となる広告主の拡大、さらには広告主の在庫価値に対する理解が高まるというメリットにつながる。
2007年にDoubleClickを買収したGoogleは、オンライン広告ネットワークに広告配信メカニズムを融合した広告ソリューションの確立に取り組んでいる。今年3月にはWebパブリッシャー向けに無料広告管理ツール「Google Ad Manager」のベータ提供を開始した。