米Microsoftは18日(現地時間)、米Yahoo!に対して完全買収以外の選択肢を含む、あらたな交渉を開始したと明らかにした。

Microsoftが発表したコメントによると、今回の交渉ではMicrosoftはYahoo!の買収については協議されておらず、Yahoo!とのなんらかの取引を含む代替案の提案が行われているとしている。Yahoo!は、今回のMicrosoftの発表をうけて「今回の交渉において、MicrosoftがYahoo!の完全買収に関心を持っていないことを確認した」とした上で、今回のMicrosoftからの提案を含む、Yahoo!の企業価値を最大限に高めるための提案については従来通りに検討を行っていくとしている。

今回の再交渉の背景は、MicrosoftのYahoo!買収提案撤回後、Yahoo!株の4%を所有する米著名投資家、Carl Icahn氏が5月16日に発表した委任状争奪戦参戦の意思表明を受けたものとみられる。Icahn氏は、MicrosoftとYahoo!の合併を強力に推進し、Yahoo!とMicrosoftとの合併を成功に導くための取締役候補10名を推薦するリストを含む書簡をYahoo!チェアマンであるRoy Bostock氏に送っている。