米Yahoo!は5月15日(現地時間)、投資家のCarl Icahn氏が委任状争奪戦参加の意向を表明したことを受けて、同氏への返答を発表した。
これは、同日が締め切りとなっていたYahoo!取締役候補の推薦において、Icahn氏が委任状争奪戦参加の意向をYahoo!会長であるRoy Bostock氏に手紙で伝えるとともに、その中で同氏が推薦する取締役候補10人の名簿を提出したことを受けたもの。なお返答の内容については、同日付けのプレスリリースを通じて全文が公開されている。
Bostock氏はIcahn氏への返答の中で「Microsoftの買収提案、それに対する我々の評価や返答に至るまでの努力に関して重大な勘違いを犯している」と述べており、「(CEOの)Jerry Yangならびに9人の取締役らの組み合わせが、すべてのYahoo!株主の利益を最大化するためのベストで最適なメンバーである」ともコメントしている。
Bostock氏は返答の手紙の中でこれまでの経緯を事細かに説明したうえで、「Yahoo!の現在の経営メンバーが独立性やノウハウ、そして急速に変化するインターネット環境の中で同社の運営を約束できるものだと引き続き考えている。建設的な議論に期待したい」との文面で締めている。