米IBMとカナダResearch in Motion(RIM)は14日(米国時間)、業務提携し、LotusなどのIBM製ビジネスアプリケーションをRIMのモバイル端末「BlackBerry」に対応させることを発表した。具体的には、ポータル/ダッシュボード、ソーシャルネットワーク、メッセージ/カレンダー、統合コミュニケーション、BIの5つの分野に関してIBM製品とBlackBerryの連携を容易にするという。
5つの分野のうち、ポータル/ダッシュボードでは、IBMのWebSphere Portalやダッシュボード製品により、BlackBerry端末向けのWebサイトや個人用ダッシュボードビューを作成できるようにするという。
また、ソーシャルネットワークに関しては、IBM Lotus Connectionsにアクセスするためのクライアント「BlackBerry Client for IBM Lotus Connections」を新たに提供し、モバイル端末からのナレッジ/情報共有を実現する。
一方、メッセージ/カレンダーでは、BlackBerryからLotusアプリケーションに接続するためのサーバ「BlackBerry Enterprise Server for IBM Lotus Notes and Domino」を提供。Notes/Dominoの電子メール、スケジュール帳といった機能のみならず、カスタムアプリケーションに関してもBlackBerryから利用できるようになる。
統合コミュニケーションの分野では、IBM Lotus Sametimeにアクセスするためのクライアント「BlackBerry Client for IBM Lotus Sametime」を提供する。IMの送受信、オンライン/オフラインの状態表示ができるほか、携帯端末の特徴を生かし、1クリックでIMセッション中に通話に切り替えるといったことも可能になるという。
そして、BIでは、BlackBerry向けに設計したモバイル向けBIソフトウェア「IBM Cognos 8 Go! Mobile」を提供する。同製品を導入すると、ダッシュボード形式のレポート表示など、各種のBI機能をモバイル端末から安全に利用できるという。
なお、BlackBerry Client for IBM Lotus ConnectionsとBlackBerry Client for IBM Lotus Sametimeは、Lotusユーザーであれば無料でダウンロードできる。