キヤノンは15日、A4カラーレーザプリンタ「Satera LBP5050」と「Satera LBP5050N」を22日から発売すると発表した。印刷速度は、カラー8ppm、モノクロ12ppmで、最大印刷解像度は9,600dpi相当。価格は、「LBP5050」が6万4,800円、「LBP5050N」が7万9,800円となっている。

A4カラーレーザとしては最薄を実現した「Satera LBP5050」

同製品は、CMYKの各色感光ドラムおよび現像器、トナーを一列に並べる4連タンデム方式を採用。従来は縦に配置していたこれらのユニットを横のレイアウトに変更し、さらに半導体レーザのユニットを上部に移動することによって、国内のA4カラーレーザプリンタの中では最も薄い262mmを実現したという。これにより、用紙を含む消耗品の交換および排紙は前面から行なうことが可能になり、カウンターの下やラックの中といった狭いスペースでの設置も容易になった。

また、従来から定評のあるオンデマンド定着方式を利用して、A4カラーレーザ方式にもかかわらずファンレス設計を取り入れることに成功。動作音を大幅に低減するとともに待機時の消費電力をLBP5050で約11W、LBP5050Nで13Wと抑えられている。ファンレス設計では、内部の熱の排気が心配されるが、壁面との間隔は約5cmほどあれば使用には問題がないという。ウォームアップは、待機時から0秒、電源投入時で25秒以下で可能だ。

本体には、プリンタから直接ジョブを中止できる「ジョブキャンセルキー」が装備され、印刷トラブル時の操作性が向上。最大給紙枚数は150枚で、16MBのメモリを標準で搭載している。また、両製品ともインタフェースとしてUSB 2.0を装備しているが、「LBP5050N」には10/100Base-Tが標準で装備されており、オフィスでのネットワーク共有プリンタとしても利用可能だ。

対応OSは、Windows 2000/XP(32bit)/Server 2003(32bit)/Vista(32bit/64bit)およびMac OS X v10.3.9以上。和文20書体、かな31書体、欧文100書体のTrueTypeフォントが添付されている。 なお、Mac用のドライバは非同梱で、2008年8月よりダウンロードサービスで提供される予定だ。