PFUは13日、IntelのAtomプロセッサを搭載したシステムオンモジュール「AM105 モデル110」の販売を開始した。価格は5万4,800円(100台ロット価格)、出荷開始は9月30日を予定している。
PFUでは、これまで組込装置に求められるCPU処理性能に応じて、Core2Duoプロセッサを搭載した「AM120」、Core2Duoプロセッサにサーバ用チップセットを組み合わせた高信頼性モデル「AM160」といったラインナップを提供してきた。
今回AM105を加えたことで、ラインナップは3モデル7機種となり、顧客の多様なニーズに応えられるようになったとしており、同社では、既存の半導体機器分野や携帯型医療機器、計測機器といった分野のほか、「これまでなかなか入っていけなかったロボット分野などへの適用も狙っていく」(PFU ProDeSグループ システムプロダクト事業部 第一技術部 石渡音也氏)としている。
AM105は、COM Express規格Basicフォームファクタに準拠した製品で、従来のプラットフォームとの置き換えが可能だ。
AM105に搭載されるCPUは「Intel Atom Z530 1.6GHz」で、チップセットは「Intel System Controller Hub (SCH) US15W」。メモリはSSR2-533のSO-DIMMで、最大1GBまで対応しており、顧客の要望次第では、2GBのサポートもありえるとしている。
また、冷却オプションとして「ヒートシンクオプション」ならびに「ヒートスプレッダオプション」の開発が進められている。
なお、同社では、AM105の販売から3年後となる2011年にはシリーズ全体で5万枚の販売を目指すとしている。