米Encirqの日本法人であるエンサークは12日、NECシステムテクノロジーとパートナー契約を視野に入れた協業を開始することで合意したことを発表した。

NECシステムテクノロジーは、NECグループにおけるソフトウェア開発の中核会社で、ハードウェアおよびソフトウェア双方の基盤開発技術を強みとして、AV機器や車載機器、複合機などの情報処理系の組み込み領域を中心に、組み込みソリューション事業を展開してきた。

協業の第一段階として、両社は、共同のデモシステムの開発などの連携を進めていく。また、エンサークは、NECシステムテクノロジーとの連携により、同製品の販路拡大を目指す。

一方、NECシステムテクノロジーは、組み込みソリューション案件において、エンサークが保有する、組み込みデータベース「DeviceSQL」を活用することにより、ソリューションメニューの強化や新規顧客の開拓を進めるほか、組み込みシステム開発の生産性を向上させ、将来的には、独自の開発フレームワーク製品の創出を目指す。

なお、NECシステムテクノロジーの執行役員である井口香二氏はエンサークとの協業に際し歓迎の意を示し、「組み込み機器の多機能化、多様化に伴い、組み込みシステム開発は複雑化し、開発量も増大している。エンサークのデバイスデータマネジメント技術と当社の組み込みシステム開発技術とを融合させることにより、より付加価値の高い組み込みソリューションを提供できるようになる」とコメントしている。