PC-UNIXからWindowsを遠隔操作する「rdesktop」(画面はMac OS X)

rdesktop開発プロジェクトは10日 (米国時間)、オープンソースのWindows Terminal Servicesクライアント「rdesktop 1.6.0」をリリースした。GNU makeやGCC、X Window Systemを備えた多くのUNIX系OSに対応、GNU GPLv2準拠のオープンソースソフトウェアとして配布される。

rdesktopは、Windowsサーバに標準装備のリモートコントロール機能「Windows Terminal Services (WTS)」に対応した、オープンソースのクライアントソフト。Remote Desktop Protocol (RDP) 互換であり、Windows NT Server 4.0 / 2000 Server / Server 2003 / Server 2008 / XP / Vistaで稼働するターミナルサービスおよびリモートデスクトップサービスに接続できる。rdesktopをUNIX系OSへ導入することにより、Windows上で実行されるアプリケーションをUNIX系OS側から利用できる利点がある。

前バージョンから約1年半ぶりとなる今回のリリースは、不具合の修正を目的としたメインテナンス版。最新のX.Org X11サーバと接続するとクラッシュする問題や、Windows 2008 Serverに接続するときの問題が解消された。新機能としては、Linux用サウンドドライバ「ALSA」やスマートカードのサポートが挙げられる。

無償利用できるRDP互換のリモートクライアントソフトは、rdesktopのほかに「Microsoft Remote Desktop Connection Client for Mac」があるが、オープンソースではなく、Mac OS X以外のPC-UNIXには対応していない。