米SNS最大手のMySpaceは5月8日 (現地時間)、Yahoo!、eBay、Photobucket、Twitterなどと共に「Data Availability」イニシアチブの発足を発表した。MySpaceコミュニティでユーザーが公開しているプロフィールのデータやコンテンツをイニシアチブパートナーのサービスとの間で共有可能にする。
複数のソーシャルネットワークサイトを利用している場合、ユーザーはサービスごとにプロフィール情報を作成し、友人や家族などとの関係を築いているのが現状だ。イニシアチブ内という制限があるものの、Data Availabilityによって初めてサービス間のカベが崩され、プロフィール情報を1カ所にまとめて管理・公開する道すじが見えてきた。データポータビリティの実現に向けた一歩となる。
プロフィール・データはオプトイン形式で共有し、MySpaceユーザーは管理画面からどのような情報を誰と共有するかをコントロールできる。MySpaceのプロフィールをアップデートすれば、自動的に共有している全てのサービスに反映される。共有対象となるデータは、基本的なプロフィール、MySpaceフォト、MySpaceTVビデオ、フレンドネットワークなど。例えば、MySpaceのプロフィール情報やコンテンツをYahoo!のユニバーサルプロフィール、eBayやTwitterのプロフィールと共有できる。Yahoo! Instant Messengerでは、友達リストにMySpaceのプロフィールで使っている写真や好きな音楽などを表示可能。Photobucketでは、MySpaceでの関係を写真の共有に活用できる。今後数週間で、これらのData Availabilityプロジェクトの成果が利用可能になるという。
MySpaceはData Availabilityイニシアチブのコア技術としてOAUTHとRESTful APIを採用している。Googleが推進する「OpenSocial」を支援する同社は、改めてオープンネスとオープンな標準規格をサポートする姿勢を示すと共に、今回正式にData Portabilityプロジェクトへの参加を表明した。