リコーは8日、プリントオンデマンド用のカラープロダクションプリンタ「RICOH Pro C900」を8月から発売すると発表した。

「この商品によって、戦略的に挑戦する取り組みをしていきます。リコーの未来に期待してください」と述べる近藤史朗代表取締役社長

Pro C900は、新開発のタンデムエンジンを搭載し、3,000万円以下のカラープロダクションプリンタとしては、クラス最速のA4横送り毎分90枚のカラー/モノクロ印刷を実現。60~300g/m2(52~257kg)の紙厚全てにおいて、この速度を維持することができる。また、業界初となるリング製本(2008年度中に発売予定)や大容量スタッカー、中綴じ製本などのオプションを用意し、標準で2,750枚、オプションで最大1万2,100枚の大容量給紙が可能となっている。価格は1,230万円で、同社によれば、大容量トレーとフィニッシャーを装着した場合の価格は1,500万円弱を予定しているという。

また、ダウンタイムを防止するために稼働中に用紙やトナーの補給が可能で、リモート管理サービス「@Remote」にも対応。白紙の混入を防止する重送検知機能も標準で搭載している。書き込み解像度は1,200×1,200dpiで、階調は256(エンジン:2Bit/dot)、従来の3~5倍の寿命を持つ感光体(SuperFR OPC)を採用し、生涯印刷は1,440万枚となっている。

中央にあるユニットは、トナーボトルを挿入するためのもの。稼働中でも補給が可能だ

EFIのFieryコントローラを内蔵しており、大型のカラー液晶タッチパネルを装備している

EFIのFieryコントローラは背面に内蔵されおり、Windows 2000/XP/Vista/Server 2003およびMac OS X v10.3.9/10.4x以降に対応。2GBメモリ、250GBハードディスク2台、和文5書体、欧文136書体を搭載している。また、RIP処理および印刷処理時間を効率化する「RIP 1 While Print 2」機能や管理ユーティリティ「Command WorkStation」、カラーマネージメントツール「ColorWise Pro Tools」なども搭載。装備されたカラー液晶タッチパネルに「Command WorkStation」の簡易画面を表示して本体から操作することができる。