ITソリューションプロバイダのNSW(日本システムウエア)は、慶応大学環境情報学部の武藤佳恭研究室と共同で、人の手の動きやサイン(ジェスチャー)などを認識し、おもちゃや電化製品などの機器を動作させる「ジェスチャー認識」を開発したと発表した。

今回同社が開発したのは、「Windows版実行ソフトのみ」、「Windows版SDK付」、「Embedded版ソフト実装ボード(ARM-9ボード、USBカメラ込み)」、「Embedded版SDK付」の4種類。マイコンにソフトを実装したEmbedded版の提供を実現したことで、製品用途のさらなる拡大が見込まれるという。

価格構成は、評価版売り切りタイプで10万円からとなっており、製品化については量産ライセンス販売も行う。

NSWは武藤佳恭研究室と4年ほど前から共同研究を開始し、ジェスチャー認識の精度向上と商品化への取り組みを行っており、現時点でARM-9ベースのEmbedded版の提供を実現し、幅広い用途で組込み製品への導入が可能となったという。

同社が開発したソフトは、市販のUSBカメラなどを使って認識対象を登録するインタフェースを実装したことにより、動作アクションを自由に変更できる。今後は、家電製品分野の機器制御やアミューズメント分野でのおもちゃ制御、医療・介護分野でのロボットなど、様々な分野での応用技術として活用できるよう販売推進を強化していくという。

ジェスチャー認識