クォークジャパンは30日、ページレイアウトソフト「QuarkXPress」次期日本語版の新機能を紹介する、プレビューページを開設した。次期日本語版は現在開発中のため、仕様・機能は変更になる場合もあるが、同ソフトに関する具体的な情報が同社Webサイトで公開されるのは初めてとなる。

プレビューページでは、今のところ15の新機能が発表されている。大きくスペースを取って紹介されているのは「デザイングリッド」機能。これは1行あたりの文字数、1ページあたりの行数、1ページあたりの総文字数などを反映したグリッドを作成するもの。ページ全体に設定する「ページグリッド」と、テキストボックスごとに適用できる「テキストボックスグリッド」の2種類を使い分けることができる。グリッドのカスタマイズやスタイルの保存なども可能だ。

「デザイングリッド」を使った制作例。この画像では「テキストボックスグリッド」を使用している

「ページグリッド」の調整ダイアログ。1ページあたりの文字数と行数などに合わせた詳細なカスタマイズが可能

OpenTypeFontのUnicodeに対応し、パレットから異体字切り換えや、よく使う字形を登録できるようになった

作成したデータは印刷用途向けのPDF規格であるPDF/X-1a、PDF/X-3での書き出しに対応

「スプリットスクリーンプレビュー」で、同一ドキュメント内の複数箇所を別々に表示させて作業することができる

また、OpenTypeFontの日本語機能とUnicodeの対応、画像やテキストなどに設定できる「透明機能/ドロップシャドウ」、PDF/X-1aおよびPDF/X-3の書き出し、メジャーパレットからのオブジェクト整列指定、ページレイアウトウインドウを自由に分割して作業を行える「スプリットスクリーンプレビュー」などの新機能も紹介されている。