NECおよび同社子会社でサーバ等の生産を担当するNECコンピュータテクノは、UHF帯RFID使用し、資材受け入れ(検品)業務を効率化するシステムを共同開発したと発表した。

新システムは、従来人手で行っていた「かんばん」方式による調達品の資材受け入れ業務について、パレット(運搬用の荷台)上にある多種の箱に貼付したRFIDタグを一括で読み取るシステムおよび、多種・複数の資材が入っている混載箱内の個別に貼付したRFIDタグを一括で読み取るシステム2種の、納品形態に応じたシステムで構成。

ゲート一括読取りシステム

混載箱の一括読み取りでは、従来は読み取り精度からシステムの実用化が困難だったが、自社のRFID活用技術により精緻な読み取りが可能になったという。

混載箱一括読取りシステム

NECコンピュータテクノは、同システムの活用で納入資材のより正確な管理に加え、混載箱に入っている「かんばん品」の資材受け入れ(検品)時間を80%短縮(一箱あたりの所要時間が110秒から20秒へ)するなど、「かんばん品」受け入れ業務全体の所要時間の約30%削減を目指す。

なお、同システムのデモは、東京・平和島のNEC RFIDイノベーションセンターで見学可能。