VMwareの日本法人であるヴイエムウェアは24日、VMware ESX 3.5およびVirtualCenter 2.5を含む仮想化ソフトウェアスイート「VMware Infrastructure 3 version 3.5アップデート1」を5月1日よりパートナーを通じて出荷開始すると発表した。

今回のアップデートにより、ユーザーインタフェースのメッセージ表示などに加え、製品マニュアルなども完全に日本語化されている。価格は販売パートナーによるが、市場予想価格として、「VMware Infrastructure 3 Foundation」(旧称「Starter」)が20万円、「同Standard」が47万円、「同Enterprise」が90万円(いずれも1年間のゴールドサポート費含む)。

ヴイエムウェア 代表取締役社長 三木泰雄氏

同社代表取締役社長の三木泰雄氏は、VMwareの今年度第1四半期の売り上げは4億3,800万ドルで、前年同期比69%の成長を達成したことを紹介し、年度頭の年間成長率予想である50%成長を上回る実績だとした。日本での業績は開示されないものの、全世界の実績をさらに上回る数字だといい、事業が好調であることを明らかにした。

ヴイエムウェアの日本地域における戦略

Infrastructure 3では、version 3から3.5にバージョンアップした際に大幅な機能強化が行なわれたが、それに対して3.5アップデート1では大きな機能追加などはなく、いわば熟成版といった位置づけになる。日本市場向けに日本語化が行なわれているほか、ハードウェア管理機能の強化やデバイスサポートの拡張、Red Hat Enterprise Linux 5.1、同4 Update 6、SUSE Linux Enterpirse Server 9 SP4、Ubuntu 7.10などの最新のゲストOSのサポート、などが行なわれている。

また、ローエンドパッケージである「Foundation」は従来の「Starter」の後継に当たるパッケージ。StarterではCPU個数(4つまで)やメモリ容量(8GBまで)に制限が課せられていたが、この制限が解除され、より大規模な環境にも対応できるようになっている。

合わせて今回から、特に中小規模ユーザー向けに導入の迅速化を実現するための「アクセラレーションキット」も用意される。

中小規模の企業向けにアクセラレーションキットを用意

「VMware Infrastructure 3 Foundation Acceleration Kit」は、2プロセッサ用のFoundationライセンス3本と、3台までのサーバホストを管理可能なVMware VirtualCenter Foundation Serverが含まれる。「同Standard HA Acceleration Kit」は、2プロセッサ用のStandardライセンス2本と、3台までのサーバホストを管理可能なVMware VirtualCenter Foundation Serverが含まれる。「同Midsize Acceleration Kit」は、2プロセッサノード用のEnterpriseライセンス3本およびトレーニング/コンサルティングが付属する。