Sun MicrosystemsとWind Riverは、Wind RiverのキャリアグレードLinux(CGL)「Wind River Platform for Network Equipment,Linux Edition(Platform NE,Linux版)」と開発環境「Wind River Workbench」を、Sunのチップマルチスレッディング(CMT)テクノロジ採用プロセッサ「UltraSPARC T2」にポーティングすることを発表した。
Platform NE,Linux版はSunのCMTプロセッサに対応した初のCGLとなり、Sunのキャリアグレードサーバ「Netraファミリ」およびATCAブレードサーバが同CGLが稼動する最初のCMTシステムとなる。
Sunでは、組み込みシステムの設計者は、同社が提供するCMTプロセッサ技術の利点を活用することで、競合他社のネットワークベースのプロセッサデザインと比較して約3倍のシステムスループットパフォーマンスを実現することができるようになるとしている。
また、CMT技術により、プロセッサに必要な部品点数を3分の1以上削減できるようになるほか、消費電力や発熱量の低減も実現できるようになるとしている。
なお、このポーティングを機に両社は、今後ネットワーク業界に対して、高度に統合化・最適化および検証されたマルチコアプロセッシング対応ハードウェアソリューションおよびCGLソリューションを提供し、ネットワーク関連各社が次世代対応のネットワークアプリケーションを迅速に開発および実装できるようサポートしていくとしている。