独SAPと日本法人のSAPジャパン、それにNECの3社は18日(ドイツ時間)、2社製品の技術センター「SAP Global Competence Center」の開設を発表した。SAPの業務アプリケーションとNECのインフラ技術の組み合わせを検証し、最適化することで、共同顧客を開拓する狙い。
SAP Global Competence Centerの開設は2社が今年2月に結んだ提携によるもので、独ワルドルフにあるSAP本社内に設置する。約10人のスタッフを常駐させ、NECのグローバル事業の中核とする。
センターでは、NECの省電力イニシアティブ「REAL IT COOL PROJECT」に基づくサーバー、ストレージなどの製品とSAPのミドルウェア「SAP NetWeaver」の連携を検証する。また、NECのデータセンターソリューションのSAPソリューション向け最適化なども進めていく。専門知識を有するスタッフが、SAP顧客の固有要件にNECソリューションを適合させるよう調整、設定する。このほか、SAPが推進しているSOAに関連したソリューションも共同で開発するという。
NECは自社製品経由での「SAP Business Suite」やSAP NetWeaverの提供も視野に入れており、2011年にSAP関連事業で1,000億円到達を目標とする。