印刷に関わる資料の蒐集、研究活動、展示などを行っている印刷博物館にて、「デザイナー誕生:1950年代日本のグラフィック」と題した企画展が4月19日から開催される。

同展では、1950年代の日本のデザインを経済活動の中で急速に注目され始めた黎明期ととらえ、当時繰り広げられたグラフィックデザインの様相を紹介する。ポスター、新聞・雑誌広告、冊子、包装紙・パッケージ、書籍などと関係資料あわせて約500点が展示される予定だ。日本経済を支える要素のひとつとして、次第に重要視されていく"ものづくり"に関わるデザインの発展を知ることができる。

展示物のひとつ、タバコ「Peace」。インダストリアルデザイナーの先駆けといわれるレイモンド・ローウィがデザインを手がけた。1952年発表

明治チョコレートのポスター。遊び心あふれるデザインが印象的だ。1955年発表

また、6月8日には同展と連動したシンポジウム「'50年代の文化とデザイン」が、武蔵野美術大学教授の柏木博氏らを招いて開催される。同博物館のサイトで参加申し込み受付中だ。

  • 会期:4月19日(土)~7月6日(日) ※毎週月曜・5月7日休館(5月5日は開館)

  • 開催時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)

  • 会場:東京 トッパン小石川ビル 印刷博物館

  • 入場料:一般500円、学生300円、中高生200円、小学生以下無料