Google App Engine

7日(米国時間)にGoogle App Engineが発表されてから一週間が経過した。現在のところ公開されたサービスはプレビュー版という位置づけにあり、提供も先着順に1万名に限定されたものだ。しかし同社の発表に強く反応したWebデベロッパは少なくない。まだ一週間だが、ブログやWebアプリ関連のプロジェクトで話題の対象となっている。同サービスを使ったデモアプリケーションも随時公開されているし、同SDKをさっそくパッケージシステムに組み込んだOSもある。

概ね反応は良好のようだ。現在のところPythonしかサポートされていないということ、Amazonが提供している同類のサービスと比較して使えるサービスがGoogleの提供しているサービスに限定されやすいことなどが不満点として指摘されることが多いが、このサービスが提供する可能性の高さに目を惹かれてる状況のようにみえる。

Python以外の言語は随時サポートが追加されるとされている。こうなると気になるのは次にサポートされるプログラミング言語はなんだということだ。TIOBE Programming Community Index for April 2008によれば人気のあるプログラミング言語は(1) Java 20.529%、(2) C 14.684%、(3) VisualBasic 11.699%、(4) PHP 10.328%、(5) C++ 9.945%、(6) Perl 5.934%、(7) Python 4.534%、(8) C# 3.834%、(9) Ruby 2.855%、(10) Delphi 2.665%、(11) JavaScript 2.434%となっている。7番人気のPythonが最初にサポートされたことを考えると、追加のしやすさから次のサポートされるのはRubyかJavaScriptあたりになるだろうか。一番人気のJavaサポートも期待される。

どの言語からサポートが追加されるにせよ、ランタイムプラットフォーム自体をサービスとして使うスタイルになる。同社はGoogle Docsや各種ほかのサービスを通じてSaaSをいつの間にか広めているわけだが、これからはPaaSも広めていくことになりそうだ。すべてのWebサービスをGoogleに依存することは競争の観点から好ましくないが、それでも魅力的に移ってしまうところが同社のすごいところだ。今後もGoogle App Engineに注目しておきたい。