NECは17日、iDCや企業内データセンター向けに施設の設計監理からITインフラ構築、ネットワーク構築、サービス提供までを含めた総合的なソリューション「次世代データセンター構築ソリューション」を体系化し、販売活動を開始したことを発表した。
新体系は、データセンターにおけるインフラのリソース最適化を行うことで省電力化やTCO削減を支援する3つのソリューション「ファシリティ最適化ソリューション」、「プラットフォーム最適化ソリューション」、「ネットワーク最適化ソリューション」と、予めNECで組み合わせ動作検証を完了している製品群(ソフトウェア、サーバ、ストレージ、ネットワーク)によるシステムモデルに基づいた「サービスデリバリソリューション」から構成される。
ファシリティ最適化ソリューションは、NECがデータセンターの運用で培ったノウハウを生かして、データセンターの建屋、施設などファシリティの最適化に関わるソリューションを提供するもので、災害への対策のためのコンサルティングサービスや省電力に向けた改善コンサルティングサービス、データセンター内の人の動きをリアルタイムで監視する高度映像監視システムなどが提供される。
プラットフォーム最適化ソリューションは、データセンターのITインフラを調査分析し、最適なITインフラ構成や運用方法を実現するもので、既存のITインフラ環境の調査分析、統合計画の立案と統合効果の見積もりから実際の構築、運用設計までをトータルにサポートするサーバ統合サービス「Alchemeister」を活用したサーバ統合計画の策定や、仮想化技術によるサーバやストレージ統合、事業継続の企画、プランニングからバックアップサイト構築、運用までを支援するサービスが提供される。
ネットワーク最適化ソリューションは、データセンター向けの高信頼性ネットワーク構築に加え、アプリケーションデリバリ、ネットワークセキュリティなどにより、データセンターに最適なネットワークの製品および設計、構築サービスを提供するもので、データセンター間のバックボーンやデータセンターとオフィス間のアプリケーションデリバリの最適化や、UTM、IPSなどを活用したセキュリティシステム、データセンター運用に求められる統合ID管理によるコンプライアンスシステムの構築や運用監視のサービスが提供される。
サービスデリバリソリューションは、エンドユーザーのビジネス環境の変化に応じて、ホスティング、アーカイブ、バックアップ、シンクライアントなどのサービスをデータセンターからオンデマンド型で提供するためのプラットフォーム構築を支援するソリューション。また、データセンターのサービス提供に必要となるサービスサポート、シングルサインオン認証、証跡管理などの基盤構築やサービスモデルの企画立案についても支援が行われる。