STMicroelectronicsは、ARM966E-Sベースのマイコンファミリ「STR91xFA」に組み込みフラッシュメモリ容量1.1MB品「STR91xFAx46」および2.1MB品「STR91xFAx47」を追加したことを発表した。2製品ともに、LQFP-80、LQFP-128、およびBGA-144パッケージで供給される既存の288KB品および544KB品とのピンおよび機能互換性があるため、回路基板の変更を伴わずに、設計の修正が可能だ。すでに量産を開始しており、単価は約1万個/年購入時、約6.89ドル~となっている。

2MBを超す組み込みフラッシュメモリを搭載する

STR91xFAシリーズは、ARM966E-S CPUコアをイーサネット接続および96KBのSRAMを含むメモリと組み合わせた初めてのファミリで、Webサーバ、プリンタコントローラ、その他の大量のコードやデータストレージを必要とするアプリケーションなど、ネットワーク化された内蔵システムの性能を向上させることが可能だ。

また、イーサネット、USB、およびCANインタフェースを一体化しているほか、10ビットA/Dコンバータ、マルチタイマ、および最大80個の5V耐圧汎用I/Oを搭載しており、内蔵コントロールアプリケーションをローカルネットワークまたはインターネット上の低コストノードに転換する1チップソリューションを実現することができる。

STR91xFAx46およびSTR91xFAx47は、1MBを超す組み込みフラッシュメモリを使用することで、複雑な内蔵機能を構築できるため、著作権侵害に対するセキュリティの強化、実装面積および部品コストの低減が可能となる。