米Googleは4月16日 (現地時間)、サンフランシスコで開催中のad:techカンファレンスにおいて「Google Website Optimizer」正式版のリリースを発表した。英語、日本語、フランス語、ドイツ語、韓国語、スペイン語など、27言語で利用可能となっている。
Google Website Optimizerは、AdWordsユーザーを対象にアドバタイジング支援を目的としたテストツールとしてベータ提供されていた。見出しや文章、画像など、Webページのデザインや内容の違いが顧客の利用 (コンバージョン)に与える影響を、推測ではなく、統計で具体的に比較できる。Google Website Optimizerのブログによると、ベータテストを通じて「WebデザイナーやWeb開発者、マーケッターなど、広告に直接関わっていない数多くの人たちがコンテンツの実験に関心を示した」という。そこで正式版ではAdWordsユーザー向けのほか、Googleアカウントからアクセスできるスタンドアローン版を用意した。
これまでGoogle Website Optimizerを利用していたAdWordsユーザーは従来通り利用可能だ。スタンドアローン版は専用サイトからアクセスする。AdWords版と同様に無料で、全てのトラフィック (ペイパークリック、オーガニック、ダイレクトナビゲーション)を対象に、無制限にテストを実施できる。
テストのセットアップは、トラフィックの多いWebページを選択し、異なったデザインを作成する。Google Website Optimizerチームでは「躊躇せず、思い切って変化をつけた方が優れたテスト成果を期待できる」としている。その後、A/ Bテストの結果がレポートやグラフ、表によって提供される。
Googleは、初めてテストを実施するユーザー向けにテスティング101やデモビデオを用意している。Tipsの例を1つ紹介すると「テストは2週間以上行う」。開始からすぐに好結果が出ると、そこで打ち切ってしまうケースが見られるというが、ビジターの動向を正確に判断するには平均化したデータを冷静に比較する必要があるそうだ。